ドッグトレーナー マニュアル
トップ
<プロのドッグトレーナーを目指す>
 
ペットは家庭に大切な「家族」として受け入れられ、家族としての扱いを前提とした「しつけ」が必要とされる社会となりました。
犬を飼っている人間なら誰でも直面する「しつけ」の問題は、現在の日本のペット社会では「すべての問題の根本にある」ともいえる大きな課題ともいえます。
誰もが自分の犬は賢くしつけたいと願ってはいます。それでも一向に「イヌの躾不足」が原因の社会問題が後を絶たないのは、やはり「しつけについての問題意識のなさ」「しつけの難しさ」「しつけを教えることの難しさ」をあらわしています。
今後のペット業界全体のあり方を考える上で目をそらすことのできない大きなこの社会的問題に真っ向から取り組んでいくのが「プロフェッショナルである」「ドッグトレーナー」であると言えるでしょう。

 

 
<ドッグトレーナーの難しさ・ドッグトレーナーに必要な力>
 

数あるペットサービス業の中でもとりわけ「お客様との関わり方が難しい」のがドッグトレーナーの仕事と言えます。
意識の高いペット愛好家が子犬を飼育し始めたと同時にパピートレーニングを申し込んできてくれたのだとしたら、これは一番「ラクな」お客様と言えますが、実際の現場では正直にいってそんな理想的なお客様はほとんどいないのが現状です。

それではどんなお客様が一番多いでしょうか?
「自分の愛犬に問題行動が出てから」「初めてしつけの難しさを思い知り」「いろいろ試してはみたけれどどうしようもなく」「焦って」「トレーナーを探して連絡してくる」というのが一番よくあるパターンのお客様の姿と言えます。
結果的に愛犬に問題行動が出たということは、そのお客様のその日までの飼育方法(しつけ)には何かしらの問題があったと言わざるを得ません。
つまり端的に言ってしまえば「お客様の態度」を何かしら改めてもらわない限り、「お客様のワンチャン」の問題行動はなくならないのです。
問題行動が直らなければトレーナーに頼んだ意味はありませんから、もし「問題行動が直らなかったら」 イコール 「この人は役に立たないドッグトレーナーである」という評価をされることになります。ここがドッグトレーナーのツライところです。
つまりお客様は(ご本人にはそんな意識は全くないのですが)ドッグトレーナーに対して「私の態度を直してください」と依頼してきている様なものなのです。

そこを理解していただくまでに、とても時間がかかるのが普通です。最後までわかってくださらないお客様もいます。
普通の方は「犬の問題行動を直して欲しかっただけで」「別に私の行動に文句をつけて欲しかったワケではないわ」「なんでそんなコト言われなきゃいけないの?」「黙ってイヌだけトレーニングしなおしてくれればいいのよ」と考えます。

そもそも家庭犬のドッグトレーナーは「愛犬家に犬のしつけの仕方を伝授する」のが一番の役目ですが
お客様は大抵最初は「自分の代わりに愛犬をしつけてくれる人だ」と思っているのが普通です。
その誤解を解くところから始め、愛犬の問題行動には原因があり、その原因は飼い主にあるという事実を理解していただく・・のが「ドッグトレーナーの仕事の全て」と言ってもいいほど大切なことなのです。

そのためには何が必要でしょうか。
お客様との対話力です。

職業人としての「プロフェッショナルドッグトレーナー」に必要なのは何よりも「お客様との対話力」です。
もちろんその前提として、ドッグトレーナーとしての基礎知識が絶対必要です。
ここをよく理解し、開業の心構えとしてください。

 

 
<ドッグトレーナーとしての覚悟>
 

ひとことでドッグトレーナーを目指すと言っても、目指すもの、理想はそれぞれ違うものです。
そんな中でも冷静に、自分が何のためにドッグトレーナーになるのかを見誤らないようにしましょう。

特にドッグトレーナーを目指す方には、現在のペット社会の色々な問題を憂いていたり、何かを変えたいと強い目的意識をもっていたり、里親活動や保護活動をしていたり、と「意識の高い」方が傾向として多いものですが、時々その理想の高さが逆効果を生むことがあります。
「意識の高い」トレーナーほど「意識の低い」愛犬家に対してついつい「許せない思い」になってしまうことが多いのです。
ある意味では仕方ないのですが、そういう「意識の低い」愛犬家と地道に付き合い、少しずつでも変わっていってもらう手助けをしない限り、何も変えることはできません。

どんなお客様に出会ったとしても、投げ出さない。
そのお客様のことは例え愛せなくても、そのワンチャンのために気長にがんばる。
そんな覚悟が必要です。

 
 
ドッグトレーナートップ
開業準備
広告・営業活動
実業務の詳細
トラブル対策